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2024.09.30 (月)
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わたしとナルトシザー | YAYKA
「お客様の持つオリジナリティーを大切にしながら、同じようなデザインばかりではなく、
その方に似合う新しいデザインを提案することに重きをおいています」
美容師になるという15歳の頃からの想いを京都で実現され、
2022年4月に京都烏丸に自身のサロンYAYKA(ヤイカ)をオープン。
挑戦し続ける森川様の原動力、想い、そしてこだわりのハサミについて伺いました。
■15歳の頃美容師を目指されたのですね。
飽きっぽい性格なので、一生飽きずに打ち込める仕事がいいなと思い、美容師に魅力を感じるようになりました。
毎日違うお客様、ヘアスタイル、美容師は一日として同じ日は無いので。
ただ、本気で「美容師の仕事を頑張りたい」という思いが目覚めたのは、ジュニアスタイリストになりたての25歳の時です。
■何かきっかけがあったのでしょうか。
あるコンテストでファイナリストに選ばれたんですが、技術も未熟で、やりたいと思ったことを何一つ形にできなくて。
悔しさと虚しさから、「もっと上手くなって同じステージに戻ってくる」という目標を持ち取り組むようになりました。
■意識の変化があったということですね。
はい。美容のことや、どうすればステップアップしていけるかを、24時間考えるようになりました。先行投資だと思って、そこに時間、動力、お金をかけることを惜しまないようになりました。
■その結果、これまで多くのコンテストで受賞されていますね。
新しいものを作ろうと思って、絞り出す時は、苦しいことのほうが実は多いのです。
でもやり終えて、自分なりに手ごたえを感じた時は本当に嬉しいですね。
それに、コンテストでは、新しいデザインや攻めたデザインが多いので、向上心や感性が刺激されるんです。そのおかげで、サロンでのデザインもマンネリ化せず、技術もセンスも高め続けることができています。
■沢山のナルトシザーをお使いいただいていますが、一番お気に入りの1丁はありますか?
えー!選ばないといけないですか?
どれか1丁で仕事をしろと言われても困るので、全部です。選べないです(笑)
色々なカスタマイズにも応じてもらって、職人の方の丁寧な仕事が伝わってきます。それを感じることが自分の仕事に対する姿勢に影響しますし、モチベーションを上げてくれていると思います。
■ありがとうございます。初めてご使用されたときの感覚は覚えてらっしゃいますか?
軽い。それから切れが繊細なので「丁寧に切ろう」と思いました。
繊細に丁寧にスライスを取って、1パネル1パネル丁寧に切っていく感じです。
■それぞれのハサミについてもお聞かせください。
(以下、ハサミ画像並び順で)
○フォルテグレイバーDB 5.15インチ
より細かい仕事とセニングに、束作りなどに使用しています。
指穴のフィット感が良く、使いやすいです。
○メガネSTⅢ 5.9インチ *カスタマイズ有り
ベースカットやチョップカットなどに使用しています。
僕の感覚では、髪の毛を逃がしながらパネルの曲線を作るというよりは、チョップカットで狙ったところをカットして、切り口を自分で正確にコントロールして曲線を作りたいと思っているんです。ですので刃は逃げないような刃付けにカスタマイズしてもらっています。
○NSアームスソード 6.3インチ *カスタマイズ有り
お店をオープンする時に、気合を入れる思いでお店のロゴを入れて購入しました。
ベースカット、刈り上げなどに使用しています。スピードやパワフルさを求める時などに使っています。
○二梳きエアロラインS29 カット率20-25%
柔らかい質感で馴染ませる時には梳き率が少ない方がやり易いので購入しました。細かく均等に梳けて、アウトラインを繊細に仕上げられます。
実は後輩に少ない梳き率のセニングを譲って多い梳き率のセニングを使っていたのですが、やはり少ない梳き率のセニングも必要でした。
○ドレスライン カット率20%
今までに無かったセニングで、使ってみたいと思いました。
梳ける幅が広くて太く梳けるので、ブラント感を残しながら毛量を減らす時、たとえば毛先の重みを残す切りっぱなしボブなどに使用しています。
入れた時の感覚は二梳きエアロラインS29よりも柔らかいと感じています。
■たゆまぬ向上心の源は、美容師の仕事が好きというお気持でしょうか?
好きという気持ちが落ち着いてしまったら、上手くならない。
昨日よりも今日、今日よりも明日、美容師の仕事を好きでいるために、美容に関する新しいものごと、クリエイションや撮影など色んな事に興味を持つようにしています。するとどんどん意欲が湧いてくるんです。
■美容師をしていて、一番嬉しかったことは?
独立したとき、それまでのお客さまが沢山付いてきてくださったことです。
不安でしたが「今まで自分がやってきたことは間違ってなかった」と思えて、本当に嬉しかったです。
■美容人生の中で、大切にされていることについてお聞かせください。
美容師として、人を育てることです。
自分が育ててもらったという思いがあるので、良い美容師を育てていくことに責任を感じています。一人一人にちゃんと向き合って提案をしたり、話を聞いたり。一から一流の美容師に育てることに力を入れています。
今の美容業界では、教育できるサロンの数は減ってきています。でもサロンで教育をしなければ、美容師の質は落ちてしまいます。
立派な美容師になってもらって、将来ここで働き続けても良いし、独立しても良い。その人の「好きな道を自分で広げていけるようになっていってほしい」と思っています。